新しくホームページを作ろうとして、希望するドメインを検索したところ、
「すでに取得されています」
となっていた経験はないでしょうか。
さらに調べてみると、そのドメインが数万円、数十万円、場合によってはそれ以上の金額で販売されていることがあります。
いわゆる「プレミアムドメイン」と呼ばれるものです。
通常のドメインなら年間数千円程度なのに、なぜ中古のドメインに何万円、何十万円もの価格が付くのでしょうか。
そして、会社のホームページに高額なプレミアムドメインを取得するメリットはあるのでしょうか。
今回は、プレミアムドメインの考え方と、購入するときの注意点について解説します。
プレミアムドメインとは?なぜ高い値段で販売されているのか
プレミアムドメインとは、一般的に短い、覚えやすい、意味が分かりやすいなどの理由で価値が高いと判断されているドメインのことです。
例えば、
- 短い英単語
- 会社名やサービス名として使いやすい文字列
- 覚えやすいアルファベット
- 人気の高いキーワードを含んでいる
などのドメインは人気が集中しやすくなります。
ドメインは基本的に、同じものを複数の人が所有することはできません。
そのため、すでに誰かが所有している魅力的なドメインを取得したければ、現在の所有者から購入する必要があります。
不動産に少し似ています。
土地そのものはどこにでもありますが、「駅前の一等地」は一つしかありません。
ドメインにも同じように、取得希望者が多くなりやすい「インターネット上の一等地」のようなものがあります。
中古ドメインとプレミアムドメインは同じものではない
ここは少し注意が必要です。
中古ドメインとプレミアムドメインは、厳密には同じ意味ではありません。
中古ドメインは、過去に誰かが所有・使用していたドメインのことです。
一方、プレミアムドメインは、その文字列自体の希少性や覚えやすさなどから高い価値が付けられているドメインを指します。
そのため、
- 中古だけれど特に価値が高くないドメイン
- 中古であり、なおかつプレミアムな価値を持つドメイン
の両方があります。
「中古だからプレミアム」というわけではありません。
プレミアムドメインのメリット① 短くて覚えやすい
プレミアムドメインの大きなメリットは、短くて覚えやすいドメインを取得できる可能性があることです。
例えば希望する会社名の「abc.com」がすでに取得されていた場合、通常であれば、
abc-company-gunma.com
など別の文字を追加して取得することになります。
しかし、もし「abc.com」が販売されていて購入できるのであれば、圧倒的にシンプルです。
ドメインが短ければ、
- 覚えやすい
- 入力しやすい
- 名刺に掲載しやすい
- 広告に掲載しやすい
- 口頭で伝えやすい
というメリットがあります。
プレミアムドメインのメリット② メールアドレスまで短くできる
ドメインを考えるときに忘れられがちなのがメールアドレスです。
ホームページのURLだけであれば多少長くても、検索からアクセスしてもらえるため、それほど困らないかもしれません。
しかし独自ドメインをメールにも使用する場合、
info@○○○○○.co.jp
のようにドメイン部分がそのままメールアドレスになります。
短いプレミアムドメインを取得できれば、ホームページだけでなく、会社全体で使用するメールアドレスもシンプルにできます。
毎日使用することを考えると、これは意外と大きなメリットです。
プレミアムドメインのメリット③ 会社名やブランド名と完全に合わせられる
新しく会社を設立したり、新しいサービスを立ち上げたりしたとき、会社名と同じドメインがすでに取得されていることがあります。
そのため、仕方なくハイフンや地域名などを追加するケースがあります。
もちろん、それでもホームページを運営することはできます。
しかし、会社名と完全に一致する短いドメインを取得できれば、
会社名・ブランド名・ホームページURLを統一できます。
長期間使用する企業ホームページであれば、この分かりやすさには十分な価値があります。
「中古ドメインはSEOに強い」は本当?
中古ドメインの話になると、よく出てくるのが、
「昔から使われているドメインだからSEOに強い」
という話です。
これは単純にそうとは言えません。
確かに、過去に長期間運営されていたホームページであれば、他のホームページからリンクされていたり、インターネット上にさまざまな情報が残っていたりする場合があります。
しかし、
「古いドメインを買えば検索順位が上がる」
というほど単純な仕組みではありません。
むしろSEO目的だけで中古ドメインを購入する考え方には注意が必要です。
過去のホームページとまったく関係のない内容に変更し、過去の評価を利用して検索順位を上げようとするような使い方はおすすめできません。
プレミアムドメインを検討するときは、
「SEOに強そうだから」ではなく、「このドメイン名を会社として使う価値があるか」
を基準に考えた方がよいでしょう。
中古ドメインは過去にどんなホームページだったか確認する
中古ドメインを購入する場合に非常に重要なのが、そのドメインの過去です。
中古車を購入するときに走行距離や事故歴を確認するのと同じです。
ドメインも以前の所有者がどのように使用していたのか確認した方が安心です。
例えば、
- 以前はどのようなホームページだったのか
- 自社とはまったく異なるジャンルではないか
- 不自然なホームページとして使用されていなかったか
- 大量の不自然なリンクを集めていないか
- 過去に何度も所有者や用途が変わっていないか
などを確認します。
価格が高いから安全なドメインとは限りません。
中古である以上、文字列だけでなく過去の利用状況まで確認することが重要です。
数十万円のプレミアムドメインを買う価値はある?
例えば、希望するドメインが30万円で販売されていたとします。
「ドメインに30万円?」
と思うかもしれません。
確かに、一般的なドメインと比較すればかなり高額です。
しかし企業がそのドメインを10年間使用すると考えれば、見方は少し変わります。
ホームページだけでなく、
- 社員全員のメールアドレス
- 名刺
- 会社案内
- パンフレット
- 看板
- 広告
- 求人
などで何年も使用する可能性があります。
その会社名と完全に一致する、短くて非常に覚えやすいドメインなのであれば、会社のブランドに対する長期的な投資として購入を検討する余地はあります。
逆に、
「昔使われていたからSEOに強そう」
という理由だけで数十万円を支払うのであれば、慎重になった方がよいでしょう。
プレミアムドメインだからSEOで上位表示できるわけではない
ここは非常に重要です。
高いドメインを購入したからといって、ホームページが検索上位になるわけではありません。
検索順位を決めるのはドメインの購入価格ではありません。
ホームページの内容、専門性、情報の充実度、使いやすさ、継続的な情報発信など、さまざまな要素が関係します。
100万円のドメインを使った中身の薄いホームページより、普通に取得したドメインで利用者に役立つ情報を発信しているホームページの方が評価されることは当然あります。
プレミアムドメインは「SEOをお金で買うもの」ではありません。
プレミアムドメインを購入するなら「名前の価値」で判断する
では、どんな場合ならプレミアムドメインを検討する価値があるのでしょうか。
例えば、
- 会社名と完全に一致する
- 非常に短い
- 覚えやすい
- ブランドとして長期間使用できる
- メールアドレスとしても使いやすい
- 将来的にも会社の資産として使い続けたい
といった場合です。
つまり、判断基準は、
「SEOに強いか?」より「この名前を会社が持つ価値があるか?」
です。
まとめ:プレミアムドメインは「SEO対策」ではなく「ブランドへの投資」と考える
プレミアムドメインには、
- 短い
- 覚えやすい
- 会社名と合わせやすい
- メールアドレスもシンプルになる
- ブランドとして長期間使用できる
といったメリットがあります。
一方で、中古ドメインだからSEOに強い、高額だからGoogleから高く評価される、というものではありません。
中古ドメインであれば、過去にどのようなホームページとして使用されていたのかも確認する必要があります。
プレミアムドメインを検討するときに大切なのは、
「検索順位が上がりそうだから買う」のではなく、「このドメイン名を自社が長期間持つことに、その金額を払う価値があるか」
という考え方です。
ドメインはホームページをリニューアルしても、そのまま使い続けることができます。
良いドメインであれば、10年、20年と会社と一緒に使われることもあります。
だからこそ、本当に会社名やブランドに合ったプレミアムドメインであれば、単なるホームページ制作費ではなく、会社のブランドへの長期的な投資として考えてみてもよいでしょう。