ホームページのSEOを考えるうえで、最初に大切なのが「どんな言葉で検索されたいか」を決めること。 つまり、キーワード(検索ワード)の選定です。
このキーワード選定を間違えると、どんなに良いサイトを作っても見てもらえません。 SEOは、「誰に」「どんな言葉で」見つけてもらうかで結果が変わるのです。
実際、アバウトネットにもよくこんなお客様がいらっしゃいます。
「“美容室”で1位にしたいんです!」
「“リフォーム”で検索しても一番上に出るようにしてください!」
お気持ちはとてもよくわかります。 ですが、こうしたビッグワード(単語だけの大きなキーワード)は、 全国規模の大手企業やポータルサイトがひしめく、いわば“激戦区”です。
中小企業がそこに正面から挑むのは、例えるなら東京ドームでメガホン1つ持って叫ぶようなもの。 どんなに良い声でも、埋もれてしまいます。
ではどうすればいいのか? 答えは簡単です。スモールワードを狙うこと。 つまり、「具体的で、自分のお客様が検索しそうな言葉」で勝負するのです。
この記事では、SEOの基本である「ビッグワード」と「スモールワード」の違い、 そして中小企業が狙うべきワード選びの考え方をわかりやすく解説します。
1. ビッグワードとは?
ビッグワードとは、検索回数が多い人気のキーワードのことです。 たとえば──
- 「ホームページ制作」
- 「リフォーム」
- 「求人」
こうした単語は検索ボリュームが大きく、 そのぶん競合も非常に多いのが特徴です。
たとえば「ホームページ制作」で上位表示されているのは、 大手制作会社や全国規模の企業ばかり。 地域の中小企業がこのワードで勝負するのは、現実的に難しいのです。
2. スモールワードとは?
スモールワード(ロングテールキーワードとも呼ばれます)は、 複数の言葉を組み合わせた具体的な検索ワードです。
たとえば──
- 「高崎市 リフォーム 見積もり」
- 「群馬 ホームページ制作 補助金」
- 「企業サイト ブログ ネタ」
検索回数は少ないですが、目的がはっきりした“見込み客”が検索しているのが特徴です。
つまり、スモールワードで上位に出ることは、成約率の高いアクセスを集めることにつながります。
3. ビッグワードとスモールワードの違いまとめ
| 項目 | ビッグワード | スモールワード |
|---|---|---|
| 検索回数 | 多い | 少ない |
| 競合数 | 非常に多い | 少ない(狙いやすい) |
| 検索意図 | あいまい | 具体的・購入意欲が高い |
| 成果につながる確率 | 低め | 高め |
このように、アクセスの「量」を狙うのがビッグワード、 「質」を狙うのがスモールワードです。
4. 中小企業が狙うべきは“スモールワード”
地域密着型の企業や専門サービスを扱う会社は、 まずスモールワードを中心にしたSEOをおすすめします。
たとえば「群馬 ホームページ制作」や「高崎 リフォーム 口コミ」など、 地域名や具体的なニーズを含むキーワードは、競合が少なく成果に直結しやすいです。
さらに、スモールワードを積み重ねていくことで、 サイト全体の評価(ドメインパワー)が上がり、 やがてビッグワードでも上位に近づけるようになります。
つまり、スモールワードは“SEOの土台作り”なのです。
5. スモールワードを見つける3つの方法
- ① Googleサジェストをチェックする
検索窓にキーワードを入力すると出てくる候補(例:「リフォーム 費用」「リフォーム 時期」)がヒントになります。 - ② 「ラッコキーワード」などの無料ツールを使う
関連検索語を一括で取得できる便利なツールです。 - ③ お客様の質問から探す
実際の問い合わせ内容や電話での質問こそが、最もリアルな検索ワードです。
SEOはテクニックよりも、お客様の気持ちを想像できるかどうか。 検索ワードの裏にある“困りごと”を理解することが何より大事です。
6. アバウトネットが支援する“戦略的キーワード設計”
アバウトネットでは、企業の業種・地域・ターゲットに合わせて、 最適なキーワード戦略を設計しています。
- 地域SEOを意識したワード選定
- 競合分析と検索ボリューム調査
- 記事・ページ構成の提案
「何のワードを狙えばいいかわからない」「アクセスが増えない」── そんな悩みも、戦略的なキーワード設計で解決できます。
まとめ:キーワード選びは“お客様の頭の中を考える”こと
SEOの基本は、技術よりも言葉選びです。 ビッグワードを狙うより、スモールワードを積み重ねることが成果への近道。
お客様が検索するときに使う言葉を想像して、 その“リアルな言葉”で記事やページを作る── それこそが、本当に強いSEOです。